君に捧ぐ 〜14〜

k-j  2007-12-18投稿
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「……なんで電話出てくれなかったの…!? 離れたくないよ……それに今別れられたら逃げにしか感じられない……」
君は泣きながらそう言った。君の声を聞いていたら僕も自然と泣いていた。
僕は想いを君に伝えた。別れたくない。君がいいならずっと一緒にいたい。傷付けてしまったことを謝りたい。でも……。
「でも、別れなきゃいけないんだ…。俺は君を傷付けちまう……。俺がいない方が幸せだよ…」
「やっぱりそうやって逃げるんだ…? 責任取ってくれるって言ってたのに、結局逃げるんだ……」
「……逃げじゃないよ。別れることが責任を取ることになると思ったんだ。お父さんにもそう言われたんだ……。それ以外に俺ができることがあるか…?」 今思うと俺は逃げたかったんだと思う。口ではカッコつけて責任取るとか言っていたけど、そのときの僕にはまだなんの覚悟も出来ていなかった……。
「なら付き合ってよ。それが私にとって、責任を取ることになるの。他は全部逃げにしか感じられない…」
この時に心を鬼にして別れていれば……逃げと思われてもいいから連絡を絶っていたら結果は変わったんだろうか……?
僕はこの時、君ともう一度付き合って、君に尽くそうと心に決めていた……。



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