LOVE SONG 最終話

 2006-04-03投稿
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 「あれっ・・・。いない・・・」
 公園の何処を見ても梓の姿はない。
 「もぉ・・・、ココで待ってろって言ってたじゃん・・・梓」
 亜美、怒ってケータイを取り出す。
 「うわっ!!」
 「わぁぁぁっ?!」
 梓が亜美の耳元で脅かす。
 「なーんだよ・・・、その反応がほしかったなぁ・・・あの時」
 「な、何っ?!ビックリしたじゃん!」
 「ハハハッ」
 「何が可笑しいの?!」
 梓は笑い始め、亜美は怒り始める。
 「いやぁ・・・、これが本当の亜美なんだなぁ、と思って」
 「・・・///」
 亜美の顔が赤くなる。
 「あと、今日の曲よかったよ」
 「そっか。よかった」
 亜美が微笑む。
 「なぁ、亜美?」
 「ん?」
 「約束、覚えてる?」
 「うん・・・。覚えてるよ」
 「分かってると思うけど、さ。俺・・・」
 「・・・」
 「亜美の事、好きだよ」
 「私も、梓の事、好きだよ」

 本当はあの時言いたかったんだ・・・

 「好き」って。

 「私、もぅ1つ言いたいことあるの」
 「ん?なに?」
 


 「ありがと」



 「?」
 「私、梓が励ましてくれなかったら今の私は、居なかったと思うの・・・」
 「・・・」
 「だから、今の私がいるのは梓のおかげなんだよ・・・―――」
 突然、梓が亜美を抱きしめた。
 「俺って、そうだよ」
 「え・・・?」
 「あの時俺は、ただ学校に来てるだけで。でも、亜美がいたから、今の俺がいるんだよ」
 「似た者同士だね・・・私たち」
 「うん」
 と、言って2人手を繋いで公園を出て行く。
 
 あの時、君がいなかったら、今頃どぅなっていただろう・・・

 でも、君がいたから今の自分がいるんだ

 今の私はずっと歌える・・・
 
   私から君へのLOVE SONG

 そして、私はずっと言える・・・

   私から君への「ありがとう」

                END





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