アキヒロと付き合うことになったことを、マイとユーキとカオリに報告すると、おめでとうのメールが帰ってきた。
みんなで買い物に行く予定があったので、その時詳しく話をすることがきまった。
アキヒロは毎日メールをかかさない。
初めの頃と変わらず「おはよう」から「おやすみ」まで、細かくメールをしあった。
買い物の日は、３人から尋問のように質問攻めにあい、それをアキヒロに言うと笑いながら「バカップルでいいじゃん」と言っていた。
夏休みは充実していた。
アキヒロとカラオケに行ったり、ボーリング、買い物、アキヒロ所属してるのサッカー部の試合を見に行ったりした。
「なぁ、エリ。祭り行かねぇ？」
試合の帰りに電車の中でアキヒロがいきなり言いだした。
「今度俺んとこの地元で祭りあるじゃん！エリも来いよ！マイ達も来るだろうし。」
買い物の日から１週間。
マイ達に全然会ってなかった。
「行きたい！」
またひとりぼっちになるのは嫌だった。
「よし！決まりなっ！」
「じゃあ、浴衣着て行くね！」
「マジで？楽しみだな！エリのことタツヤ達以外の地元のツレにも紹介するよ。」
すごく嬉しかった。
アキやマイ達に近付ける気がしたから。
「紹介してくれるなら、可愛くして行くね！」
「あんまり可愛くしすぎるなよ！他の奴に見せたくなくなるから。」
最近わかったのは、アキヒロは少し嫉妬心が強いということ。
でも、その時の私にはそれが可愛く思えた。
まだ、私自身がアキヒロ自身を理解しようとしてなかったから。
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