初恋?-2

エリ  2007-12-18投稿
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お祭りは夕方からだ。
お昼すぎから髪を巻いてアップにして、いつも以上にメイクも頑張って、着付けも母に教わりながらしはじめた。
今の自分ができる最大のオシャレをしたつもり。
浴衣なんてめったに着ないから、可愛く見せたかった。
夕方6時。
アキヒロの地元の駅につくと、もうアキヒロは迎えにきてくれていた。
「エリ!今日気合いはいってるじゃん!可愛すぎ!」
その言葉を言ってもらいたくてお昼から頑張ったんだよ。
「ありがとぉ!着付けまで自分でやったんだよ!」
「エリすごいじゃん!俺の自慢の彼女だな!」
アキヒロは急に優しくキスしてくれた。
人がいっぱいいるのにキスされたのは初めてで照れてしまった。
「アキは突然すぎるよ〜」
顔を真っ赤にして照れる私を見てアキヒロは笑って頭をなでてくれた。
「じゃあ、行くか!」
「うん!」
アキヒロの自転車の後ろに座って、話しながらお祭り会場まで向かう。
会場は人でいっぱいだった。
途中のコンビニでマイとタツヤに会った。
マイも浴衣を着て可愛くしていたが、タツヤが褒めてくれなかったと言って怒り気味だった。
4人で歩きながら出店を回っている間、アキヒロ達の友達に何人も会った。
その度に「俺の彼女のエリだよ」と紹介され、嬉しくて気分が舞い上がっていた。
アキヒロとタツヤがたこ焼きを買いに行って、マイと2人で座って待っていたとき、遠くからマイを呼ぶ声が聞こえた。
「中学の友達だ!ちょっと行ってくるね。」
そう言ってマイは女の子達のところへ行ってしまった。
マイを呼んでいたのは女の子4人グループで、その中の1人がすごく綺麗な子だった。
同じ年に見えない。
美人という言葉は彼女のような女の子に似合うんだろぅなぁ〜なんて思いながら眺めていた。
いきなり、美人な女の子と目が合った。
戸惑いながらちょっとお辞儀すると、いきなりすごい怖い顔でにらまれた。
美人は怒ると怖い。
彼女はすぐ目をそらしてマイから離れていった。
ほかの3人の子達もマイに申し訳なさそうな顔で何かを言って離れていった。
「ごめんね〜」
マイはいつもと同じ感じで、笑顔で戻ってきた。
「なんかマイの友達怒ってたみたいだったけど大丈夫?」
にらまれたのもあったので不安になって聞いてみた。
「うん!機嫌が悪かったみたい。」
「そぅだったんだぁ〜」
きっとにらまれたと思ったのは気のせいだったと思うことにした。

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