流と付き合ってからもう一週間がたつ。
私と流は、初めて二人だけで、帰った。
しかも、手をつないで帰った。
『もう夏休みだね。』
『そうだな、薫何か予定ある?』
『別にないよ。流は?』
『ないよ。じゃぁたっぷり遊べるな。』
『そうだね。』
『薫、初めてだな、手をつないで二人で帰るの。』
『うん。』
『もう薫の家つくな。』
『うん。』
『また一緒に帰ろうな。』
『うん。流ばいばい。』
『ばいばい。』
この日は、めちゃくちゃ幸せだった。
ピロリン♪
携帯がなった。
(死ね。)
私は、いたずらかと思って気にせずその日寝てしまった。
ーー次の日ーー
流といつものように登校して、教室に向かった。
『調子のるなよ』
誰かが、私に向かって言いにきた。
気のせいかと思って、気にしなかった。