Electrocutionist ?

KOH.  2006-04-03投稿
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   * * *

 『グフッ、今日はどのコと遊ぶかなぁ?』

 男が向かった先は、例の牢屋。

 カツ…カツ…。

 辺りは静かで、男の足音以外、何も聞こえない。足音だけが、妙に響く。

 カツ…カツ…。

 コツ…。

 『………??』

 男は、変な違和感に気付く。

 『…あれ?何で、女が一人もいねぇんだ?』

 確かに、全国各地から集めてきたはずの美女達が、牢の中に一人もいない。おかしいな、と思いつつ、男は歩みを進める。

 カツ…カツ…。

 コツ…。

 クスッ、クスッ…。

 『………!?』

 男はだんだん、薄暗いこの不気味な場所が怖くなってきた。何で、女が一人もいないのに、女の笑い声がするんだ?もっ、もう戻ろう、戻って執事の奴に問い詰めてやろう…。そう思って、後ろを振り向いた瞬間、彼の背に悪寒がはしった。

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