脇腹から血を流しながら倒れこむ結花。
《死んじゃう..ノリユキ...》
赤木結花のマンション駐車場
サイドカーから降りる誠一
前方からふらつきながらこちらに近付いて来る髪の長い女。
上下黒のレザースーツを着たその女は邪魔だとばかりに誠一を睨つけ、
停めてあったシルバーメタリックのポルシェに乗込むと、
凄まじい勢いで走り去っていった。
誠一 《...ブラックエンジェルか?》
ピンポ~ン!
赤木結花の部屋ブザーを鳴らす誠一
応答がない
ドアノブに手を掛ける。
「カチャ」
鍵が掛かっていない。ゆっくりとドアを開く誠一
誠一はレザージャケットの胸の内側に手を入れ、ボイスレコーダーのスイッチを押す。
「宅配で~す!赤木さぁ~ん」
「ん?」
足元には大きな血だまりがある。その先に続く血のレールを目で追っていくと。
倒れている女
《!!なにがあった......赤木結花か?》
血を流しながら倒れている女に近付く誠一
《こりゃひでえ、死んでるのか?》
誠一は女の首筋に手をあて、口元に左耳を近付ける。
《生きてる》
「お~い!大丈夫かぁ~」
結花は消えそうな声で
「ノ..ノリ..ユキなの?.....」
「違うが、お前は赤木結花か?」
小刻みに震えながら小さくうなづく赤木結花。唇は紫色をしている。
結花 「寒い...死にたくない....
誠一 「まずいな」
何処かに携帯を掛ける誠一。
「俺だ..今からいくからまた頼むわ」
ピッ!
一方的だ
【片平診療所】
待合室の奥で煙草を吹かしている誠一
診察室から出てきた片平信一
誠一は振向きもせず背を向けたままである
片平 「お前が同じ血液型でなんとか助かったが....なんべんも言うが、わしは...」
「内科医じゃ!」
誠一 「ブラックジャッ~ク!」
片平 「今度も訳は聞かないが誠一..お前足洗え..」
片平は洗面台で血がついていた手を洗っている。
誠一 「女は?」
片平 「麻酔が効いてるのか、よく眠っている」