学校に行くと
玄関で瀬上ｸﾝに会った。
瀬上ｸﾝと目が合うと
恥ずかしくて下を向いた。
「紗奈。」
瀬上ｸﾝが近づいてくる。
「紗奈??」
もう一度あたしの名前を呼ぶ。
それに反応して，ゆっくり顔を上げた。
「大丈夫??
顔赤いけど，体調とか悪いの??」
「だ...大丈夫...ｯ!!」
自分のほっぺを触ったら，熱かった。
「ならよかった☆」
瀬上ｸﾝが笑う。
あたし，この笑顔好きだなあ。
そんなｺﾄを考えてた。
「紗奈...あのさぁ...
一緒に教室行こ??」
「う...うん(^_^)」
瀬上ｸﾝの左側に行く。
瀬上ｸﾝも顔が赤かった。
教室までは
ほんとにあっという間だった。
「紗奈，ちょっと...」
そう言うと
瀬上ｸﾝがあたしに耳打ちをした。
「えｯ...」
あたしは瀬上ｸﾝにびっくりっていうか恥ずかしかった。
「じゃあな!!」
瀬上ｸﾝはニコッと笑って
自分の教室に入って行った。
「朝から見せつけんなよ。」
後ろから頭を押された。
振り向くとやっぱり...
「浅木ｸﾝ↓↓」
笑いをこらえてた。
「宇治原が相変わらず単純すぎて笑える。」
そう言って教室に入ってく。
「浅木ｸﾝは相変わらず失礼だねｯ!!」
あたしも浅木ｸﾝの後について入ってく。
「だって宇治原があほすぎて単純すぎて笑えるのは事実だから。」
「もういいも-んだｯ!!浅木ｸﾝのばｧか!!」
浅木ｸﾝにあっかんべ-する。
「お前はほんとガキだな。
今時，小学生でもそんなｺﾄしんわｯ!!」
いつも浅木ｸﾝとはああだこうだ言い合う。
ズバズバ言ってくるから
あたしもズバズバ言ってやるって思うんだけど
いつも浅木ｸﾝに言いくるめられる。
てか噂ってまわるの早いなあ...
クラス中
いや学年中
あたしらのｺﾄを知っていた。
みんなにいろいろ聞かれたけど
答えたよ。
だって隠す必要もないと思うしね。
好きな人のｺﾄ聞かれるのって楽しいね♪♪
話す度に顔がにやけちゃう(≧∇≦)
あたしはほんとに幸せだなあって
この時はまだ本気で思ってた。
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