「なおとは、別れたくない」
たつやは、きつく抱き締め、首筋に唇を這わせた
「あ…やっ!…はぁ…」
「なおだって、感じてるじゃないか、嫌いなら感じてるわけない。別れたくない!」
むちゃくちゃだ、体は、関係ない。
「たつや…いや…あぁだめぇ」
ちからなく抵抗するが、無駄だった。
理性は、本能に勝てない。
たつやは、私を一枚づつ脱がせ、身体中にキスをし、同じ言葉を繰り返した。
「わ…わたしは…あぁ…結婚して…」
快感の波に耐えながら言葉にしていた。
「それでも愛してる!」
!!!
たつやのはじめての言葉に、気が遠くなりそうな気がした。
愛してる。付き合いだしてはじめての言葉。
その瞬間、身体中を電気がはしった。
「ああぁぁ!」
「なみ…なみ…」
たつやは、さらに激しく求めてきた。
「いや…あぁ、だめ…もう…」
耳元に、たつやが唇を近づけた
「愛してる」
その言葉と、快感の波が重なりわたしは気を失った。