それから毎日僕等は小学校に寄り道し彼女との幸せな時間を過ごした
センター試験前だったがそんなこと僕には障害にならなかった
勉強以外は彼女のために尽くした
彼女は音楽系の大学を目指し
僕は教育系の大学を目指していたため進路は少し異なるが
とにかく今を楽しみたかった
試験…そして
いよいよ試験結果がでた
彼女は念願の音大
僕は私立の四大へと進んだ
2人の遠距離恋愛は携帯を持っていない僕がアパートに固定電話を取り付けるまで近くの公衆電話から連絡をとりあった
岡山と徳島だったが
すぐ耳元で聞こえる彼女の声を毎日聞いているため
ずっとそばに寄り添っているかのようだった
『会いたいな!』
そう僕は毎回のように彼女に伝えた
「私も早く会いたい!」
そう彼女に返答される僕はそれだけで幸せだった
その後…約束を交わし僕は男子禁制の彼女のアパートに行くことになった
周りをキョロキョロしながら彼女に出迎えられるスリル感も味わった
久しぶりに会った僕等はすぐに抱き合った
彼女はちょっと恥ずかしげに顔をうつむけた
彼女の手料理を食べたあと一緒にお風呂に入りベットの上でのイチャイチャを楽しんだ
お互い初体験なのでそう簡単に1つになることは容易ではなかった
『ごめんね…』
僕は彼女に謝った
「いいよ気にせんで!」
そう言ってくれる彼女が申し訳なく感じた
それから数回彼女の家でチャレンジしたが緊張もあってうまくはいかなかった
それからあっという間に1年がたち…
今度は初めて僕の家に彼女がやってくることになった
僕はホームというアドバンテージを得てリベンジを胸に誓った