(この物語はノンフィクションです)
僕はある中学に通う普通の中学3年生だ。
僕の通う学校は全国的に見ても珍しい(?)男女交際禁止の学校だ。
だがそんな学校に通う僕も、ある時恋に落ちた。
きっかけは中学2年の時の校外学習。
たまたまバスの座席が隣りあった僕とある女子は、目的地に着くまで延々と喋り続けた。
とても楽しく話も弾み、お互いにいい時間を過ごした。
その後僕とその彼女は彼女の友達を仲介として学校側にバレないようこっそり交際を始めた。
だが、僕には一つ悩みがあった。
それは小学6年の時の話。
僕はある女子Nと付き合っていた。
ただ、僕はNに対して特に好きと言う感情はなかった。
恋について何も知らなった僕はただ単に気ままに付き合うということを経験してみたかったのだ。
だからただ普通に付き合っているだけでよかった。
だがある時、Nは僕にこう告げた。
「私、あなたのこと好きじゃない。実はずっと違う人が好きだったの。あなたにメールして彼女のふりをしてたのはただのノリ。あなたもう面白くないから消えてよ。」
Nに対して確かな恋心が芽生えてなかったとは言え僕にとってはなんだかとても苦しい言葉だった。
これ以後僕は女子に対して恐怖を感じるようになった。
いつ別れの言葉が来るんだろう。
怖い…。そんな恐怖感をもちながら僕は中学生活において初めての恋を経験することになった。
ある時僕たちは水族館にデートすることになった。
これが初恋の人との初めてのデートだった。
僕は女子恐怖症をもっているので、しどろもどろになりつつ彼女と話をしたりプリクラをとったりしながら楽しく時を過ごしていた。
手をつなぐのやキスなんかは2回目以降のデートの時でいいや。
そう思った僕は、この一度目のデートで手もつながず、ましてやキスもせず、彼女と別れた。
そう、この時は2回目のデートもあると思っていたからこういう行動をとったのであったのだが。
でも、このデート以後彼女もなんだか変わってしまった。
僕がデートにいくら誘っても何かと理由を付け、断って来た。
そんなことが一年間続いた。
つづく。