1998年4月
僕の名前は大輔(ダイスケ)、今日、はれて高校一年生になる運動馬鹿な男子である。でも、他の男子とは少し違うトコロがある…それは…。
『バシッ!!!』
大輔『いてぇ〜!?』
A『おい〜っす!なにボーッとしてんだ?』
朝から声かけて来たコイツは修平(シュウヘイ)、一個上の先輩で頭も良くてスポーツ万能、だけどあまり女子に人気がないが俺の親友の一人だ。
修平『どうせ好きな奴の事考えてたんだろ?笑』
大輔『ばっ!?んな訳ねぇ〜だろ!?これから入学式だぜぇ?焦』
修平『だよな〜?出会いはこれからだもんな!お〜し、ぜってぇ〜大輔よりも早く彼女作ってやる!勝負だからなっ!』
大輔『なんだよ勝負って?競う事じゃないだろ!意見を却下します笑』
修平『はいはい!もう負ける宣言ですか。ま〜朝練に遅刻しそうだし、俺先に行くよ〜!じゃなっ!』
大輔『ちょっ!待てよ〜!』
修平といる時はいつもこんな感じだ。でも、先輩なのに唯一同じ目線で会話ができるし、優しい。頼れる兄貴みたいな存在だ。
『キーンコーンカーンコーン……キーンコー……(チャイム)』
B『やっと堅っくるしい入学式が終わったよぉ〜!校長の話が短かったからラッキーって思ったのに、教頭が長いって予想外だったよな…』
コイツは俺とタメで、俺のもう一人の親友の武範(タツノリ)。俺と同じぐらいの学力&運動センス似たもの同士って感じだ!だが、唯一違うトコロは…やけに女子からの支持が多くモテる事だ。
武範『大輔、クラス表みた?嬉』
大輔『もち!見たよ〜!武範と同じ1年A組だよ!』
武範『な〜っ↑↑これで一年間は大輔と同じクラスだから楽しく過ごせそうだよ!』
大輔『だなっ!俺もそう思う!良かったよ一緒のクラスで。』
武範『一年間よろしくなっ!』
大輔『こちらこそ!よろしくっ!』
武範『まだ部活とか参加できないし、終わったらカラオケ行くべ〜?』
大輔『だなっ!行くべ×?!』
こうして、僕の高校生活の始まり、入学式は終わった。なんら他と変わらない高校生活のスタートだと思っていたが、この時はまだ自分自身にこれから起こる大事件など予測もできるはずもなかったのだった…………。
恋のカタチ【祝入学式編】
終わり
次回【部活決定編】