俺たちは壁をとおして朝まで語り明かした。仕事のこと、オレの学校のことなど…
翌朝…
俺が学校に行こうとしたら、佐倉さんが待っていた。
「えっ、どした?」
「えっと…昨日はありがとう。すごく頼もしかった…」
「あ、あぁ…」
二人とも照れくさくなって、俯いてしまう。だけど、彼女がとんでもないことを口にした。
「お礼がしたいんですけど…」
「そんな…」
「今夜家にきませんか?夕飯、ご馳走しますよ…☆」
あまりの無防備さに気絶しそうになってしまった。
二人きりの夜が…始まろうとしていた。