「これは・・・、これはいったい・・・」
「あぁ、誡(かい)くんか・・・。僕らも今来たばかりなんだ」
彼の名前は誡(19歳)。翔達の仲間で、龍華と藻の知り合いでもある。
「やっぱり、夢玉が関係して・・・」
誡が言う。
「その確立もある。とにかくこれ以上の擬勢を出さないために奴らの居場所を突き止めないと」
藻が言う。
「じゃあ、我々は先に帰ります。何かあったら連絡してください」
と、言って誡と翔達は建物から出た。
「藻先生、どぅするんですか?」
「ハイトの命令がないとこっちは動けないし・・・」
「じゃあ、何もできないじゃないですか!」
怜が言う。
「・・・。あっ!1人いる」
藻が言うと、啓吾と怜が藻の方を見る。
「古田(ふるた)裁判官が、いるはずだ」
「誰だ・・・そいつ」
「古田裁判官はこの町にはいないんだけど、隣町にいることは聞いている。だから、その人に支持を執ってもらおう」
「じゃあ、早く戻った方がいいですね」
怜が言う。
「あぁ、そうだね」
藻達は急いでスィークレット・カムパニーへ向かった。