俺は感嘆の表情で交互に二人をみた。
「政府の援助なしに地下通路作るとはな…すごいな…!!」
女は不思議そうな顔をしていう。
「変な軍人ね…あたしはリザ・カウントリー。こっちは一昨日からうちで働いてるブレイド・ナウル」
ブレイドが頭を下げる。
カレグは少しこの二人に気を許したようだ。
「名前は男前なんだな…俺はカレグ。中尉だ。こちらはウィル大佐だ。この先どこか行くあてはあるか?」
「えぇ…」
リザが眉尻をさげていう。
「あたしらはあんたたちについてくわ」
…………………
……………………
………………………!?
唖然。
ジョーダンだろ!!
「なにいって…俺たちゃ一番危険なトコに行くんだぞ…お…おい…泣なくなよ!!」
ブレイドは子どものように泣きじゃくる。