愛しの貴方は…
魔王様…。
樹海の森に独りぼっちで棲んでいる…。
私は、とある王国の使用人。
皆は、貴方を恐がって…罵声を上げるけど。
私は…ううん。
きっと…私だけが、知ってるの。
貴方が、とても…とてもね…
“優しい”って事を…。
樹海に彷徨った時、貴方は…しがない使用人の私を助けてくれたわ。
例え、ソレが…気紛れでも…
貴方は…優しいの。
“愛してる”とは…恥かしくて…言えないけど、いつか…貴方の為だけの使用人になりたいから…
きっと貴方の元へ…。
その時は…
あの時の様な…微笑みで…
私を堕として?
私だけの…愛しの魔王様。