家に着くと、テーブルにメモが置いてあり、そこには急いで書いたと思われるこんな字が書いてあった。
しんちゃ〜ん
おかえりなさい☆
ママね、お友達にお食事
誘われちゃって♪
夕飯は冷蔵庫にオムライス
入れて置いたから。
パパは遅くなるって。
じゃあね!
ママより
(はいはい…またですね。)オレはそのまま2階の自分の部屋にあがり、ベッドに仰向けになった。オレの母さんはまぢノー天気なやつで…まぢ恥ずかしい。見た目はたぶん友達の母親より若い。親父の方もノー天気で、でも仕事は熱心かな。両親は似た者同士で、今でもいわゆる…ラブラブって感じ。勘弁してほしいけど。ん〜でもまあ、オレの面倒もよく見てくれて、わりと和やかな家族かな。…とそんなこと考えてると、ふと森山さんのことを思い出した。複雑な家庭…彼女の中学時代…そして帰り際に見せた悲しげな微笑みと桃色の頬。
『…秘密ね、黒田君にしか話してないから…』
なんでオレなんかに話たんだろ?そんなこと考えながらベッドから起きあがり着替えて、冷蔵庫で待ってるオムライスを求めに急いで1階へ向かった。