多重恋愛28

 2007-12-22投稿
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気付くと、ベット脇にたつやがいた。

「たつや…」

「あ…」

たつやが、何か言おうとしてやめた。

「…」

「ごめん…」

叱られたこどものように、子犬のように小さくあやまってきた。

「…わたしこそ」

「でも、別れたくないんだ」


「このままじゃ、あなたはずっと独身よ?あなたの未来を奪いたくない。」

「待ってる。」

「え?」


「俺の大切な人だから、いつか一緒になりたいから、ずっと待ってる。」

「あなたは、ご両親を悲しませたいの?!」

「かまわないよ」


何も返す言葉はなかった。言う資格すらないのかもしれなかった。

「わかった。」

別れないことを了承し、私は、シャワーをあびて、着替えた。

「今日は、帰るね」


「気をつけて、送れないけど」

「うん、たつやもね」

そういって、部屋をあとにした。



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