aki-第2章-?

1003  2007-12-23投稿
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私は彼を好きなのだ。



これは紛れもない事実。



懐かしいと感じたのは、かすれて消えかかっていた記憶。




「もう時間です。」
彼が腕時計を見ながら言う。
私は相変わらず言葉が見つからないでいた。


「もう1どきちんとあなたと話しがしたい。
仕事が終わったら、このビルのロビーで待ってます。
今日1日中待ってます。嫌なら無視してくれてかまわない。」
そう言うと、彼は振り向く事なく私の視界から消えて行った。




相変わらず周りは賑やかで、まるで私だけがどこか別の世界にいるような感覚がした。





きっと、驚いている。



驚いて、そして、嬉しかった。



『初恋は実らない』と言うけれど、初恋が実ったらこんな気持ちになるのだろうとすら思えた。





私も、もう1度だけ――――――――――――――――――。






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