あれ…?靴がない……ウソ…
げた箱の中にあるはずの外履きがなくなっていた。
「マジかよ……」
小声でつぶやきながら、あちこち探しまくった。
そこに岸川が通りかかった。
「何やってんの??」
「別に…あんたに関係ないでしょ!」
「…靴……?」
どきんっ
「…そんなことない!!もう…帰るから!!」
そう言いながら、スリッパをかっぽり出して、履いて帰った。(←よい子はまねしないでね!
無性に悲しくなった。明日からの学校が憂鬱になった。
そして向かったのは、やっぱりいつもの河原だった。
「どこ行ったんだよ靴ーーー!!帰ってこーーい!!!うぉぉーー!!!」
「やっぱ靴なんじゃん。」
あっ……
「岸川………」
「なくなったの?」
「だから、違うっていって……」
「じゃあその足なんだよ。」
あ………
スリッパを履いた自分がそこにいた。
「気分…だよ…」
「嘘つけ」
ワシャワシャ……
そして私の頭をかき撫でた。
「…………///」
すごくすごく、ほっとした。