北国の小さな町
冬は寒くて 毎日のように雪が降る
夜 外には人の姿もなく
車もほとんど走っていないとっても寂しい町
ウインドウショッピングするお店もない
カラオケ店もない
バスや電車の最終便も早い
そんな 寂しくて不便なこの町が嫌で 東京へ出た
都会の人には 騒音でしかない
車の行き交う音が…
電車の音が…
なぜか心地よく感じられる
冬なのに ポカポカと暖かい陽射しに幸せを感じる
大きなビル
たくさんのお店
みてるだけで楽しくなる
テレビでしか見たことのない場所にも いつでも行ける
ここで生まれ育った人達は この生活が当たり前で
それらがどんなに便利な事なのか 気付いてはいないだろう
大都会
こんなにも大勢の人がいるのに
私の知ってる人は誰もいない
そして 誰も私を知らない
北国の小さな町に戻った
そこには 暖かい笑顔があった
優しい言葉があった
空一面に輝く星があった
涙が零れるほどの 美しい景色があった
気付こうとしなかった…
いつでも どこにでも 誰にでも
すぐそこに 小さな幸せは たくさんあるのだと
心の目を開いて 探してみよう
ほら そこにも小さな幸せが…