『俺が守るから…』
本当にこんな運命が待ち受けているなんて
その時のあたしには知るよしもなかったんだ
大好きだったあなたに伝えます
遅くなって、ゴメンネ
本当に大好きだったよ
初めての出会いは
そう、通学の電車の中だった…。
いつもギリギリに乗り込むあたしは
あなたに気付かなかったね
でもあの日は違った…
今考えれば運命?だったのかな
『はるか、おそーい!』
『なによー いつもギリギリなのは、まきでしょー』
そんな会話をしながら電車に乗り込むあたし、真希は高校に入学したばかりである。
遥香とは中学からの仲良しで、今通っている高校にも遥香がいるという理由だけで受験したのだ。
そんな適当なあたしだが、部活には何故か真面目に取り組んでいた。
『駅伝近いんだし、今日から朝練するって決めたじゃーん。遥香スッカリ忘れてたっしょ』
『いきなり始発はきついよー』
そんな会話をしながらあたしは妙な視線を感じ、ドアに寄り掛かっている人を見る。
すぐに下を向かれてしまったが、遥香の後にいたので会話の途中も何度か目が合ってしまった。
いつもの駅に着き、人混みを分けながら
だるそうに歩いていると、急に後か