aki-第2章-?

1003  2007-12-24投稿
閲覧数[231] 良い投票[0] 悪い投票[0]

季節が巡る間、こんな事もあった。



私があきと同じ高校に転校する前に住んでいた町は山に囲まれた田舎だった。

その町には、恋人同士が二人で夜景を見ると永遠に結ばれるという『恋人坂』という坂道があった。




その話しをすると、あきは次の休みに二人でそこに行こうと言った。





確かな場所もよくわからなかったけれど、二人で知らない町でたくさんの風景を共有し、言葉をかわすだけでも楽しかった。



結局どこだからわからず、夜景の綺麗に見える丘に続く坂道を二人だけの『恋人坂』にした。



そんな、まるで幼い恋人ごっこのような事さえも楽しかった。




あきとのたくさんの思い出が積み重なる。

そのかわり亮ちゃんとの結婚生活は色褪せていく。



楽しい時は、はやく過ぎて言ってしまうものだ。





投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 1003 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ