僕は、このまま彼女と一緒に、同じ時間をすごせるだけで、幸せだった。
彼女と初めてのクリスマス。
僕は、何も準備していなかった。
「ねぇ、もう予約とかいれないと、どこもいっぱいだよ」
と彼女。僕は、そんなサプライズ考えたことないから
「どうしよう…」
彼女は少し、ご機嫌斜め。
「いいよ。もう遅いし」
僕は、少し落ち込んだ。それでも、インターネットで探しまくり、見つけたんだ。
「みか、予約いれておきました」
「とれたの?」
「はい(^_^)v」
「じゃぁ、オシャレしないとね」
「(・_・)エッ......」
僕は、服なんか持ってない。ジーンズに白のシャツ。どうしよう…
バイク用の革のパンツがあるぞ。それにブーツも。
『これだ』
後は、プレゼントだなぁ…
あまり安い物じゃカッコ悪いし
『ハァ』ため息しかでてこない。
とりあえず、ジュエリーの店に行くことにした。
「いらっしゃいませ。」
「あのぉー、娘になんだけど」
思わず、ウソを言ってしまった。
「お嬢様は、おいくつになられるんですか?」
「17と13」
「なら、可愛いのと、こちらの落ち着いた方は、上のお嬢様にどうでしょうか?」
僕は、もう恥ずかしくて
「じゃぁ、それを」
言ってしまい、早々と購入し、店をあとにした。
店員が、保証や、寸法直しや、手入れの仕方を言っていたが、あまり覚えていない。
『だめだこりゃ』
僕は、ホント、穴の穴がちいさいんだと…