-翌日-
はぁ…結局靴ないし…ホントどうしよう…
「田代さ〜ん!」
「きっ、岸川…」
「今日もよろしくねぇ〜〜♪ニヤリ」
「はぃはぃ」
そういって岸川と別れ、私は席に着いた…
………!?
机には無数の穴があけられ、机の中にはカミソリが入っていた。
「痛…っ…!」
そして…"岸川君に近づくな"と赤い口紅で書いてあった。
こん…ちっくしょぉ……!!!
悔しさと悲しさでいっぱいになった。今まで優位な地位に立っていた自分にとって、こういったことは初めてだった。
(これがいじめ…!くっそぉ…こっちだって近づきたくて近づいてるわけじゃねぇっつうの…!!)
「…クスクス……」
教室のどこかから、笑い声が聞こえた。すごく腹立たしかった。
「田代さ〜ん!国語の教科書〜!!」
岸川だった…。
{またお呼びですわよ。岸川君もかわいそうに…あなたみたいな人の相手をさせられて…クスクス}
「…っ……!」
「ねぇー、田代さんってばぁ!聞こえてるぅ?」
「う…うるさいっ!!!」
シーン…
もう…どうしていいかわかんないよ……!