〜返事?〜
修学旅行が終わりまた普通の学校生活が始まった。みんなと学校に行って授業をして家に帰って宿題して、ほんとに普通だった。だけど・・・返事がいまだに言っていない・・。言われたのは秋だった・・でも・・冬になってしまった・・・。時がとても早く感じた。直人と話していない・・・。ほんとにどうしよう・・。そんな事を考えていると・・・
「綾!綾!」
「モカ?」
「広里君が・・広里君が・・」
「直人が?」
「ひっ・・す」
「え?」
「引っ越す・・・」
「ひっ・・引っ越す??」
コク・・・
「嘘??でしょ?ねぇ・・」
「嘘じゃない・・・・私達の住んでいる所よりも・・・・とても遠くへ・・・・・」
う・・・そ?遠く・・?
「それって・・・いつ・・・・」
聞きたくない・・のに・・・
「・・・あ・・し・・た」
モカの声が小さくなったのがわかった・・・。
「・・・明日・・・?」
「うん」
嘘?!私、返事もしていないのに・・?私は走った
「綾!?」
嘘でしょ!?直人?!
「直人!」
「綾?」
私は直人に近づいた。
「今日・・・暇?」
「暇だよ?」
「4時半に学校に来て!」
「?・・うん」
そして4時半・・・・
辺りは暗かった。冬だからだけど・・・。
「綾?遅れてごめん」
「直人?平気だよ」
「で・・・?」
「遅れたけど・・・・言うね・・・。」
言おうと思った・・・けど・・・ふるえて・・・言えない・・・。
「あ・・した・・引っ越す・・の・・・?」
ほんとに言いたくない・・・でも・・
「・・・あぁ・・・」
「そっか・・・・」
「「・・・・・」」
沈黙が続いた・・・・。
「あのね・・・私・・・」
「うん」
「直人が・・き・・」
「へ?」
「直人がずっと好きでした。」
「・・・!」
「遅れてごめんね・・」
だめ・・・かな・・・?すると直人は私を後ろから抱きしめた。
「直・・・人・・?」
私の目にためてた涙が頬に伝わった。
「ごめん・・これで最後・・」
「うん・・・」
ねぇ直人・・・・私がもう少し返事を早く言っていたら、どうだったんだろうね・・・?こんな悲しいことあんまりないで笑ってただろうね・・・?。行ってほしくない・・・。離れたくない・・・。ずっと時が止まってればいいのに・・・・。