場所は変わってここは河原沿いの道。
そこを歩く2人の男女。
「ねぇ・・・」
女が呟く。
「なんだい?」
「学校、遅れちゃうよ?急がなくていいの?」
男はフッ、と笑い、
「なあに、君の美しい姿がゆっくりと見れる。急ぐ理由が何処にあるんだい?」女は顔をポッと赤らめ、
「山本君・・・」
「木村さん・・・」
二人の顔が近付いていく。ドスドスドスドス・・・
「二人ともどいてぇ!」
「どぉぉぉいぃぃてえぇええ!!!」
二人の唇が近付いていく。ドスドスドスドス・・・
「二人とも・・・」
「ふぅぅぅたぁぁりぃとぉもぉぉぉぉ・・・」
『どいてぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
「ん?」
「あら?」
山本君、木村さんは同時に音がなる方へ体を向けた。
そこで見たのは、
巨人の女が普通の男をお姫様抱っこをした姿だった。
『あ』
案の定、バカップル・・・じゃなくて山本君、木村さんは吹っ飛ばされ、川へと落ちていった・・・