そして翌年の７月私の妹が産まれた。
夏休みが終わり学校が始まった。
そしてある日皆居間にいるはずなのに誰かが階段を上っていく音がした。
そして数週間後
ついにこの日が来た。その日は朝から具合が悪く学校に行きたくなかった。お母さんに言っても休ませてはくれず渋々学校に言った。行く途中足に棘の生えた木が引っ掛かった。しかし気にもとめなかった。
学校から帰るとブゥが玄関で寝ていた。
お母さんに
『何でこんなとこで「ブゥ」が寝てるの？』と尋ねた。
お母さんは泣きながら『「ブゥ」が死んじゃったの。』
と返事を返した。
私は何が何だか解らず呆然としていた。
お母さんが
『雨が降ってきて外につないでいたから中に入れようとしたらリードを引っ張っても呼んでも動かなかったの。そしたら…死…んでて…叔父さんを呼んで中に運んでもらったの。』
皆帰ってきて
皆大泣きした。
こんな形で初めてお父さんの泣き顔を見た。次の日「ブゥ」を小さな小さな壺に入れた。「ブゥ」は血液の病気だった。いままで一度も気付かなかった。
一度も気付いてあげられなかった。
そのことがことが悔しかった。
悔しくて悲しくて数週間立ち直れなかった。今思えばあの階段を上っていく音は死神だったのかな？と思います。
ブゥ本当に今までありがとう。そしてごめんね。
ここまで読んで下さった方々ありがとうございます。感動して下さった方々ありがとうございます。
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