「馬鹿」
幽霊はこう言った。
その言葉は苛立つはずなのに、何故か苛立たない。
「バスケットボールは何対何で戦うスポーツだ?」
俺はそんな所から学べというのか!?
「5対5だ!決まってるだろう!」
「じゃあ陸上競技は?」
くそっ何だよ!
「個人競技なんだから1対1だよ!!!」
幽霊はよしっと言って、
「良いか、バスケットは5対5つまりチームプレイだ、自分がピンチになった時仲間がちゃんとカバーや、ヘルプに来てくれる、君はさっき自分が四人に囲まれたら、ヘルプに来てくれている仲間を無視して、無理なシュートに行こうとした、バスケットの基本中の基本は、“仲間を信じる事”なんだ。」
なるほど、耳が痛い。
仲間を信じた事などあるわけがない。他のメンバーはみんなザコ、クリボーだと思っていた。信じるか〜〜よしっ信じてみますか〜〜俺が思い立ったら、
「あれ?」