生きることに疲れた、死にたいなんて言葉、最近耳にすることが多くなった。テレビからは、自殺、殺人の悲しい知らせ。
僕は、自殺も他殺も殺人だと思う。
自分の体とはいえ一人の身体を心臓を停止させてしまうのだから
今回僕がする話は、1年と5ヶ月という時間を、一生懸命生きた愛花(あいか)という娘と、娘を溺愛した家族の話をNonfictionで伝えようと思う。
〜出会い〜
1999年10月、僕は三重県のトラック会社に勤めていた。当時彼女もいなく、一人寂しく全国を走り回っていた。
ある日、先輩から大阪で知り合った女の子と飲み会やるからお前もこいと誘いがあり、新しい恋でも見付けようかなと、軽い気持ちで大阪に向かった。
そこで、知り合った4つ下の高校生。この子との出会いで僕の人生が大きく変わる。最初はお互い軽い気持ちで遊んでいたが、ある日を境に、三重と大阪の遠距離恋愛が始まる。仕事が終わると真っ先に彼女に逢いに行った。彼女に気持ちを奪われ、大阪とは全く逆の方に配達先があって、例え10分しか逢える時間が無くても、毎日逢いに行った。僕の中で、年下が初めてだったせいか、今までの恋愛とは何かが違っていた。
彼女に逢うまでの1時間半を遠いと思ったことは一度も無かった。だけど、少しでも長く一緒にいたいという気持ちが段々と強くなり、3ヶ月という時間が過ぎ僕は決心した。相手の事を考えると少し早いとは思ったが、僕の気持ちを彼女に伝えた。結婚しようと。
彼女は、受けてくれた。嬉しくてたまらなかった。
次の日、親にはなした。しかし当時相手はまだ、高校生だったし、僕自身も、働きだして間もない頃だったので、親からは結婚どころか、同棲も許してはもらえなかった。
だけど、一度気持ちが入った二人には止めることができず、当時流行った、できちゃった婚を考えた。これしかないと、親に内緒で、二人だけの部屋を借り、半同棲を始めた。
彼女が、小さな命を宿ったのは、同棲を初めてから、それほど時間はかからなかった。
後は、親だけだと彼女を連れ実家のドアをたたいた。そこには家族が待っていた。いつもとは違った空気が流れていた。正直恐かった。逃げたかった。
でも、自分は間違ってない!彼女と産まれてくる子供を一生懸命育てるんだと、気持ちをストレートにぶつけた。