遂に合宿最終日を迎えた。
いつものように朝6時にランニングをし、7時に朝食、8時半からアップを開始した。
合宿最終日の今日は、3日間の疲れを考慮して天豪三中との試合、1試合のみで合宿を打ち上げることになっている。
ｹｲﾀ『あぁ〜全然足動かねぇよ〜2日間ハードすぎだったぜ〜』
アップをしながらｹｲﾀが言った。
ｶｽﾞﾏ『確かに俺も肩重いな…でも、今日で最後だから頑張ろうぜ』
ｷｮｳｽｹ『ガチでやったって勝てるかわかんないのに、合宿疲れの残ってる俺達が試合なんてやったら、やばいじゃん』
さすがのｷｮｳｽｹもお疲れモードだ…
ﾀｸ『そ〜いえば橘は？』
アップの途中で橘がいないことにﾀｸが気付いた。
ﾕｳ君『あぁ。橘なら前から痛めてた足が限界にきたみたいで走れないらしいよ』
ｹｲﾀ『マジかよ！じゃあ俺スタメンじゃん！』
ｹｲﾀの空気の読めない発言にみんな渋い顔をした…
ﾘｭｳﾔ『馬鹿！！ポジションどうすんだよ！お前ファーストなんてしばらくやってねぇだろうが！』
ﾘｭｳﾔの発言は的を射たものだった。
確かに橘が抜ければスタメンはｹｲﾀだろう…
しかし、ファーストは誰が守るのだろうか…？
そんな事を考えながらアップをしていると、ベンチの前で曾我端さんと橘が何やら話しているのが見えた…
その時はあまり気にならなかったが、後々この光景が重要になってくるとは…
やがてアップが終わり、一旦曾我端さんのいるベンチ前に集合した。
曾我端『天豪三中まだ来てないようだから、先にシートノックして待つからな！……あと、今日の試合、橘が足痛めて走れないようだから、スタメン変えていくから！』
やはり俺達の予想通りの展開になった…
続いて、今井先生がスタメンを発表した。
今井『ポジション変わるから先にスタメン発表してからノック入るぞ〜！』
2年唯一のレギュラー、橘のいないスタメンは驚きのオーダーになった…
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