LASTSUMMER#30 『王者との手合わせ』

SETTARMEN  2007-12-26投稿
閲覧数[444] 良い投票[0] 悪い投票[0]

【東健康センター1塁側ベンチ】


シートノックが終わるとまた俺達はベンチ前に集合した。


今井『いいかぁ。相手は言うまでもなく県内トップの実力だ。自分のプレーをしっかりやることはもちろんだが、相手のいい所盗めるように頑張れよ!』


全員『へ〜い!』



曾我端『去年の県大会優勝メンバーに入ってたのは4人いる。エースの川浦、クリーンナップの近藤、石堂、雪村だ。今日は特にこの4人を徹底マークしろ!いいな!』



全員『へ〜い!!』



しばらくすると、天豪三中もアップが終わり、シートノックに入った。



さすが県最強チームだけあり、守備がまとまりすぎていて誰がレギュラーなのかわからない。



すると、アキが
アキ『おい!ブルペン見てみろよ!あれが県最強投手かぁ…』



ブルペンではやや身長の低めのサウスポーが投げ込んでいた。



隣りでは天堂寺、不破の藤城バッテリーが投げ込んでいる。



タク『あれだったら天堂寺の方が全然速いな…』



確かに、天豪三のエースの球はうちのエース、天堂寺の球より全然遅かった。



キョウスケ『なぁんだ。イケそうじゃん♪』



俺達は相手エースが大したことないことに安心した。



……それがエースではないことも知らずに。



またしばらくすると、天豪三中のシートノックも終わり、両チームの主将が先攻、後攻を決めるジャンケンをした。



リュウヤ『あっちのキャプテンも捕手か…なんかゴリより頭良さそうだな…』

ケイタ『眼鏡のキャッチャーなんていかにもって感じだし〜』



ジャンケンが終わりカズマがベンチに帰ってきた。

カズマが『先攻!!』と叫んだ。


全員が
『へーい!』と応えた。

ベンチに帰ってくるなりカズマが冷静に
『相手、エースじゃないよ』


とサラッと言った。


ベンチが少しどよめいた。



そうこうすると、審判が集まり、両チームホームベース前に集合した。



遂に地区3位藤城中と県1位天豪三中との試合が始まる。



両チーム『お願いしゃ〜っす!!!』



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 SETTARMEN 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ