LASTSUMMER#33 『進化した4番打者』

SETTARMEN  2007-12-26投稿
閲覧数[507] 良い投票[0] 悪い投票[0]

【1回表1死1、2塁】


先制のチャンスに4番のタクが打席に立っている。


注目の初球。



カキーン!!!



大きく左に切れた。


これを見た雪村は

雪村『このバッター引っ張ってくるよ〜!市川!もっとバックだ!』



この指示を聞いてレフトの市川が定位置よりも大きく下がった守備位置をとった。



続く2球目。



ビュン!



主審『ボール!』



変化球が高めに抜けた。


これでカウント1-1。



3、4球目も変化球が決まらずカウントは1-3となった。



今井『あの子は変化球ばっかりだな…』


今井先生が呟いた。



俺は
『タク!ここだぞ!バッティングカウントだ!』


と檄を飛ばした。




セットポジションから矢沢がタクに対して5球目を放った。




カキーーーン!!



タクは外の高めを逆らわず右中間にもっていった!


打球はセンター冴木、ライト秋葉の間を大きく超えていった!



アキ『回れ?!』



2塁ランナーのユウ君が悠々ホームイン。1塁ランナーのリュウヤも駿足とばして3塁を蹴った。



ボールはライト秋葉からセカンドの辻村に中継された!!



その時!!



雪村『3つだ!!!』



捕手雪村が3塁を指差した。



俺達はびっくりした!



鈍足のタクが2塁を蹴っていたのだ…



カズマ『暴走だ!!』


曾我端『ばか!!戻れ!!!』



曾我端さんやベンチの声もむなしく…



『アウト〜!!』



タクはスライディングするまでもなくサード近藤にタッチされた…。



これで2アウト…



しかし、天豪三相手に2点先制した!



タクは『わりぃ』と片手でゴメンのポーズをとった。


『馬鹿野郎!』
それをパカッとメガホンで曾我端さんが叩いた。

そしてもう一度『ナイスバッティング』と言って叩いた。



タクは苦笑いした。



2点は先制したが2アウトになった…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 SETTARMEN 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ