奈央と出会えたから。?

麻呂  2007-12-27投稿
閲覧数[1033] 良い投票[0] 悪い投票[0]

そんな目で見られると‥‥。


見られると‥。


頼む‥そんな目で見ないでくれ‥。


俺は欲望と理性の間で戦っていた‥。


俺の胸の鼓動が、
奈央に聞こえているんじゃないかと思った‥。


奈央は俺の胸の中に顔を埋めていた‥。

俺はそんな奈央を振り払う事も出来ずにいた‥。



『‥‥智くん‥。あたしの事嫌い?』


そう言って顔を上げた奈央は、両手を俺の首の後ろに回した‥。


奈央の顔は至近距離に迫っていた‥。


俺の理性は欲望に負けそうだった‥。


奈央はじ〜っと俺の顔を見つめている‥。


だめだ‥。


理性が壊れそうだ‥。


俺は初めて奈央を見た時、奈央に一目惚れしたんだ‥。


この純粋で真っ直ぐな強い眼差しに‥。

最早、俺は理性を保つのが限界だった‥。



『キスしていい?』


俺は奈央にキスをした‥。



奈央の少し厚い唇が、俺の唇と重なり合った‥。



そして‥‥。



奈央の細くて小さい体を俺は強く抱き締めた‥。



その時だったー。



ガクガクガクガク‥‥。



俺の胸の中で奈央が震えていたー。



緊張しているのかな‥‥と思ったー。



ガクガクガクガク‥‥。



最初は小さかった震えが、段々大きくなってくるー。



『‥奈央?‥大丈夫?‥緊張しているの?』



ガクガクガクガク‥‥‥。



『‥い‥や‥‥。』


両手で自分の頭を押さえ付ける奈央ー。


『奈央?!どうしたの?!何か嫌な事でも思い出した?!』


俺は、その尋常じゃない奈央の体の震えに、ただ事ではないと思ったー。



俺の胸の中で震えている奈央は、
俺の声も聞こえていない様子だった。



『奈央?!』



ガクガクガクガクガクガクガクガク‥‥‥‥。



『‥い、い、い‥‥いやあああああーーーーー。』



奈央は絶叫していたーー。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
荒木さやかchan
プロデュースバスソルト


▲ページトップ