CALL MY NAME

なお  2007-12-27投稿
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「おーい…!起きろぉ!」

「んん……」

ある昼休み。私は暖かな日差し差し込む中庭で爆睡中でした…。

「既に予鈴鳴ってんだけど?」

「うっそ!?やばっっ!!」

私は飛び起きた…

「ったく…お前いっつもそうだよな…」

呆れたようにいった彼に、私は思わず本音がでる。

「うるさいなぁ…」

「むかっ」

「あ…ごめっ…」

申し訳なさそうに俯いた。

「もー知らねー。お前の事なんて」

仕方ないとは思うけど…すねてしまったみたいだ。

「ねぇ〜ごめんってばぁ…!」

「お前はお前で勝手にしろよ〜♪♪」

「お前お前って言うなぁ……!」

私が気になったのは、正直そっちだったのだ。

「……ちゃんと名前で呼んでほしい…」

私は顔を赤らめてそういった。

「…おぅ……」

彼もつられて赤くなっていて…なんだかおもしろかった。

ぐいっ…

「………///」

私達はお互いに恋人としての実感が持てずにいる。だから、呼び方だって、話口調だって今までと変わっていない。

「悪かったよ…〇〇…」

ちゅっ

だけどお互いに勇気を出したとき、その距離は近づくのかもしれない。



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