「ぁッ…あっっ」
女性はただただ恐怖から逃れる為にひたすら走った。…行く宛てもなく… そして数?走ったところで女性はとまった。此処まで来てしまえばあのコも追い掛けて来れないわ…だって足も無いのに…と安堵して女性は反対を向いて少し歩いたトコロにある自分の家に向かおうと、後ろを向いた。
「ッ!?」
女性はあまりの驚き、恐怖に声が出なかった。
なんとそこにいたのは紛れも無い…さっきの…あの、男の子だったのだ。
「おばちゃん、足遅いネ」
と言って男の子はニッコリと笑みを見せた。
「な……んで………?」
「おばちゃんの隣、ずっと僕、'歩いてた,んだよ」
「ぁっ…あっ…キャー------」また、女性は走った。
あの男の子が着いて来ていないか隣をみてみると……なんと男の子は手を使って移動していたのだ。腕を組んで、右、左、右左…と、女性のペースに合わせて楽勝ってなぐらいで…歩いている。すると、男の子が少しペースを早めて女性の前に立った。
<続く>