プレゼントも用意したし、ダイニングバーなんて 洒落た店も予約したし。
ワクワクドキドキしていた自分がいたんだ。
こんなクリスマスは初めて。
「さぁ、行こうか!」
「うん」
彼女の笑顔が、何時にもなく、素敵な笑顔で可愛いかった。『たまんない』
「この辺だよなぁ。この地図わかりにくい」
「携帯で調べたら?」
「だね」
携帯でしらべ、やっと見つけた。時間かかってしまい、予約の時間より、10分程、遅れてしまった。でも、その間、彼女は僕の手を、ずっと握っていてくれたんだ。
僕は、安上がりの男なのか、もう、それだけで『幸せ』
「いらっしゃいませ」
「予約した片桐ですが」
「はい、承ってます。こちらへ」
席についた僕たちは、顔を見合わせ、照れていました。
「緊張するよ」
「私、忘れちゃった」
「あっ、俺も」
お互い、車の中に、プレゼントを忘れてきてしまった。
「ごめんね」
と彼女
「気にしないの。さぁ、乾杯しよ」
僕たちは、コース料理を、マナー知らず、ナイフ等順番も知らずで、恥ずかしかったけど、とても楽しく、充実した時間を過ごしました。
「来年も、一緒にクリスマスをすごそうね」
「はい」
彼女は、最後まで素敵な笑顔で、僕を見つめてくれたんだ。
「楽しかったね」
「たのしかったよ」
帰りの車の中
「これ、開けてみて」
彼女はとても嬉しそうに、僕のプレゼントを開け
「ありがとう。こんな高そうな…可愛い」
僕は、プレゼントのネックレスを
「かしてごらん」
彼女の首にかけた。離れようとした時、彼女は、僕を抱きしめ、唇を重ねてきた。
僕は頭んなか、真っ白。
涙がでてきてしまった。
彼女は
「またぁ」
僕は、嬉しさと、ヤッパリ前の彼女との、トラウマか、不安からか、涙がでていた。
「みか、なんで俺なん?」
「なんでって…理由なんかないよ。あなたがいいの!」
僕は、また、涙が溢れでてきた。
「俺をずっと、見ていてね。ゆっくりでいいから、一緒に歩いて行こ」