最後の歌?

雨津  2006-04-05投稿
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「あの日、茜は私の事好きって言った!!!」「茜は私にキスもした!!」…、「キスして…もっかいして!!私が好きなら会いに来て!!私が私でいられる日に!!雨の日に!!」維津歌が必死に放った言葉。胸が張り裂けそうになる。「質問していい??」維津歌の訴えなど聞いていなかったかのように茜が言った。「質問に答えないなら…俺は帰るよ」…「いいよ。その代わり、私の質問にも答えて。…いいよ!質問して!!」涙目の維津歌が言った。
「じゃあ、一問一答!!引っ掛かる事は後回しだ!!」…どうやらお互い会話が噛み合わないようなので、ちょっとでもスムーズに進んで欲しかった…。俺はこんなキャラだっけ??茜が思った…が、話しがややこしくなるのでそのまま続けた。彼女はと言うと、茜の突拍子のない言葉にツボを突かれ爆笑している…感情の起伏の激しい奴だなと茜は思ったが、そのまま続けた。「第一問目!!何で俺にキスした!?」…「好きだから♪」満面の笑みを浮かべた維津歌が言った。…「じゃあキスした後で泣いたのは??」…「かなり好きだから♪」…「かなり好きだと泣くの??」…「泣くよ…」…「何で??」…「かなり好きな君にキスなんかしたら、君が私の存在を知ってしまうから。」…「普通好きな人には自分の存在、知って欲しくない??」…「私はそれじゃ駄目なの」…「病気だから??」…「…そう。」…「ごめん。」笑顔の消えた維津歌に茜が言った。「私は二重人格の邪魔な方だから、不安定な存在で、いつか消えるかもしれない。」茜が口を挟もうとしたが維津歌は続けた、「だけど、こうしてまた会ってるし!!病気の事も話した、存在も知らせちゃったし…やっぱり…好きだし…頑張ろうかな…」維津歌の体が強く前に引き寄せられた。茜が強く彼女を抱きしめる。「やめて…」涙を堪えた維津歌が言った。だけど茜ははなさない。「維津歌は消えないよ…会いに来るから…キスもするから」維津歌の頬を涙が伝った。「ごめんね。会っちゃいけなかったのに!!でも会いたかった…」泣きながら彼女は誤った。「ふ…んぁ…」キスをした。茜からだ…、「やめて…んふぁ…んや…」はぁっ…と維津歌が息づく。「茜…、私からの質問。あの日、茜がここで一緒に歌っていた人は誰??…」…一瞬茜の顔が曇った。そして茜は静かに彼女の質問に答え始めた………。 この時すでに、二人の悲しい結末は決まっていたのかもしれない。悲しく終りを告げる恋の歌が流れ始めた……



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