僕が歌を歌うのは、
ただ音楽がすきだから…言葉では、伝えられなくて、もどかしい想いを
ほんの少しでも、伝える事が出来るから…
だけど、今は、ひとつ…
もうひとつだけ、理由があるんだ…
僕の歌は、あまりに幼く、いびつで…
調子はずれで、拙い…
それでも…
僕が歌うと 君が笑うから…
まるで、雪解の春の様に…
時に微かに… 時に晴やかに…
わずかに涙の残った顔で…
それでも、君は笑ってくれるから…
僕は歌を歌う…
君の側で…
けして上手くはないけれど…
ただ、君の笑顔が見たいから…
僕が歌う理由は、あの頃と変わらないけれど…
いつの間にか… だけど… 確かに… ひとつ増えていたんだ…