走ること20分、加山マンションと書かれた古びた灰色のマンションに着いた。十分体力が回復した俺は、「何で場所知ってるんだよ。」
河内は前を見ながら、
「ここに配達に来た事が一度だけあるんだ。」
「なるほど、、で来たはいいけど、どうすんの?」
「まぁ俺の言うとおりにしとけ、、、、、、、、、」
ピンポーン!
ある一室の呼び鈴が鳴った、中にいる計五人のヤクザ+絵梨原が玄関の方へ顔を向けた。
「おいっ!南、出ろ!」
すると南と呼ばれたヤクザが、へいっと言って玄関へ向かった。
南が玄関越しに外にいる人物に話しかけた。
「誰だ!」
外にいる人物が返答した、「あっどうも河内商店でございます。ご注文の品をお届けに上がりました。」
南は覗き穴から河内商店と書かれた帽子を確認して、ドアを開けた。
「うちはなんも頼んでねぇぞ、なんかの間違いじゃあねぇか?」
「そうですか?あんなに大きい物お宅しかたのまないと思いますがねぇ?ちょっと見に来て下さいよ、もしかしたら他の方が頼まれたのかもしれませんね。みなさん呼んで来て下さい。」
「おお、わかった待っとれよ。」
こうして、絵梨原を残し、ヤクザは部屋を去った