「じゃあ、七瀬ちゃんも一緒におどろ♪」
「はい…☆」
最初は不安でいっぱいだったけど、だんだんなれていった。きっと恵くんがいたからだと思う。
恵くんは仲間のところにつれていってくれて、私を紹介した。
「はじめまして……♪」
恵くんの仲間もみんないい人ばかりで、私は夜遅くまで踊っていた。
「たのしいっ♪♪」
心からそう思えた。
踊り終えた後…
「七瀬ちゃんって高一だよね?かなり若いじゃん。学校で踊ったりしないの?」
恵くんが私に尋ねてきた。恵くんだったから、私も遠慮せずにはなすことができた。
「学校はある一人の男がピアノのために占領してまして……」
「ある男??」
「黒崎仁って言うんですけど…」
「…黒崎仁?!」
「はい…どうしたんですか?」
「黒崎仁ってたしか………!」
「知っているんですか?」
「知ってるも何も、仁はここの常連だったよ?最近ぱったり姿見せなくなって…あいつがピアノ…?!」
「うそ……」
彼にいったい何が……?