運命の物語

駿  2007-12-28投稿
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「ほらっ、早く起きなさい!!。もう八時だよっ!!」
母親の声だ…。

「……」

んだよもう朝かよ、さっき寝たばっかだと思ったのに…。
「康平!!」
あぁもう、ウゼェなぁ。

「今起きるよ!!」
と言って、もう一度布団に潜るのが最近の手だ。
「ドタドタドタ」
母親が二階の俺の部屋まで登って来る。
どうやらこの手はもう利かないらしい。
「いい加減にしなさい!!」
ドアを開けたと同時に罵ってきた。

「起きてるって…」
しょうがなく起き上がり、階段を降りると、微かにパンの匂いがして来た。おいおいおい…。
「またパンかよ…」
母親がパン屋をやってるおかげで、我が家の朝食、いや、時には晩飯の時まで、パンばっかりだ。流石に飽きる。
白飯と要求しても一向に変わる気配がない…。
もう諦めかけてたりするんだけど…。

「文句言わずにさっさと食べる!!遅刻するよ!!」
ったく、怒鳴る事しかできねーのかよ。

パンをほうばりつつ、時計を見ると、時刻8時20分。
学校が始まるのは8時30分。幸い、家は通ってる中学から超近く、ほぼ一本道。
チャリなど使う必要がない。本来ならまだ悠々と朝食を食っていたが、最近家が近いにもかかわらず、遅刻が多い。と、担任に注意されたばかりだ。
仕方なく急ぐ事にした。

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