あの人と話したのはちょうど、1年前…
「ねぇ。ルカ?聞いてる?」
「…。」
「ルカっっ(怒)!」
「はうぅっ」
「はうぅって…」
あたしは、上の空の状態だった。その時も、頭の電話の人と話してた。
プルルル…
携帯?違う…え?なにが、なってんの?
カチャッ…
(あ!繋がった!君の声、綺麗だね…)
(えー?あーどうもっっ)
(俺は、ユウキ。君は?)
(あ…たしは、ルカ。)
(ルカちゃんか…)
(何か。可笑しいですか?)
(いや。違うよ。俺の、好きだった人とおんなじ名前だな。って思ってさ。)
(好きだった人…?)
あたしは、好きになってしまった。ユウキのコト…
会ってみたいかも…
(ねぇ。あたしたち、会ってみない?)
(そ…れ…は…)
ブチッ
あ。切れた…
プルルル…
カチャッ
(もしもし?ユウキ?)
(ユウキ…?違うよ。あたし、花房です。)
(あたしは、ルカ。)
(そう…)
(どうしたんですか?花房さん。)
(いいえ。なんでもないわ。ごめんね。あなたなら、きっとできるわ。)
(え…?)
ブチッ
切れちゃった…
あたしは、決めた!
(ユウキ!あたしたち、明日会おう!)
(え?)
(だから、会おう!)
(ドコで?)
(あたし、名古屋に住んでるの!ユウキの家近い?)
(あぁ!おぅ。近い。だっておれも名古屋に住んでるし!)
(え!マヂで?じゃあ、明日の朝10時名古屋駅で!)
あたしたちは、会うことになった。あたしは、ユウキがあんなことに、なるのをしるはずもなく…