『まあ、例の物は頼んだぞ。』
「わかりました・・・」
会話を終えてアリスに無線を返す。
「お前、本当に大丈夫なのか?」
「何言ってるのよ。ここに来るまで8人殺してるのよ。」
確に今ここにいる時点で素人ではない事はわかるのだが・・・
(ん?)
何だ?何か変な感じがする。
「どうしたの?」
「いや・・・、別に・・・」
その時、
『ポンッ、コロコロ・・・』
(あっ!ヤバ・・・)
大きな爆発が起きてから数秒後。兵士がやってきた。
「やっぱり手榴弾は効くな。」
「初めからこうすりゃ良かったんだな。」
見た感じは3、4人。全員武器を持っている。
「でも片付けが面倒だからなぁ・・・」
と、言いながら辺りを見回す。
「で、感じんの屍は?」
(あっ・・・)
『ズダダダダッ!』
「そう簡単に死んでたまるかっ!」
レイズとアリスが曲がり角の陰から発砲。兵士も2人程倒れたが反対側の陰に隠れる。
「クソッ!隠れられたか・・・」
レイズがハバネロ入りの秘密兵器を取り出す。
「アリス、投げたら逃げるぞ。」
思いきりフルスイングして投げる。壁にぶつかり破裂すると粉が舞っているのがわかる。
「イテ〜ッ!!」
やはり悲鳴。聞くのは余り気分が良くないが仕方がない。
「ボケッとしてないで走れ!」
アリスは何の事だかわからずに目を点にして見ている。
「う、うん・・・」
まだ気になる様だが、走らないと捕まってしまう。
『応援要請!!唐辛子だ!』
(唐辛子って・・・)
続く・・・