ティシュと商人の街?

朝顔  2007-12-28投稿
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ヴェルダは顎に手をつけ少しばかり考えると、一人頷きティシュに立つよう促した。
「まずいですよ、勝手にそんな事したらまた何言われるか……」
「いいからいいから。俺がうまく誤魔化しとく」
警備員の肩を叩きティシュを連れ部屋を出たヴェルダ。専用通路を歩いているとすれ違う兵隊が敬礼をした。返すヴェルダにつられティシュも手を額に当てる。
出たのは街の端、すぐそこには煌めく海が見えた。生い茂る木々の間にある細い道を歩いて行くと、ちらほら店の看板が見え始めた。
「なぁ、どこ行くんだよ」
「ついてくれば解る。お前の財布も戻ってくるぞ」
「マジ!?」
街の中心部まで来ると右も左も人だらけ。ぴったりくっついていないと見失う程に人が入り組んでいた。
活気に溢れた街に胸が疼くのを抑え行くと、次第に人が減り、旅人が求める商品より街の住人が足を運ぶような店が並ぶ区域にまで来ていた。
ふいに香ったパンの匂いに空腹を感じた。



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