LASTSUMMER#34『取り返す準備』

SETTARMEN  2007-12-28投稿
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【1回表2死無走者】



タクの2点タイムリー2ベース(記録上は…)



で2点先制した俺達藤城中。打席には5番の翔が立っていた。



雪村『ランナーいなくなったからここで切ろう!』



主審『プレイ!!』



初球。



バン!!



『ストライ〜ク!』



アウトローギリギリに変化球が決まった。



ショウが少し首を傾げたが、ギリギリ入ってるようだった。



二球目。



ブン!!



『ストライ〜ク!!』



今度は内角低めの変化球に天堂寺が空振りした。


これで2ナッシング。



雪村『バッター合ってないよ〜。次もこれでいこう!』



変化球二球でストライクをとった雪村はわざと大声で言った。



天堂寺は無表情だったが、結局口車に乗せられた形になった。




主審『ストライ〜ク!バッターアウト!!』



高めボール球のストレートに釣られて空振三振…


これで3アウト。



曾我端『よし!しっかり守ってけよ!!』



曾我端さんが檄を飛ばし俺達は守備位置に散った。



【3塁側天豪三ベンチ】


土谷『さぁ〜2点取られたけど、切り替えてこう!!
相手の投手、天堂寺君は直球でグイグイ押してくるタイプだっ!
一巡目はまず好きに打っていいから、まず2点取り返そう!』



天豪三『はいっ!』



打席に入る前の1番バッター冴木は2番の辻村と何やら話をしていた。



冴木『あいつ(天堂寺)速くね?』


辻村『初回から仕掛けてけば?』


冴木『面白いかも…2点も取られちゃったしな〜さっさと取り返すか…』


辻村『そうだな。頼むぜ!1番』



やがて投球練習も終わり、冴木が打席に入った。


主審『プレイ!!』



遂に天豪三中の攻撃力がベールを脱ぐ。

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