LASTSUMMER#35 『王者の初回』

SETTARMEN  2007-12-28投稿
閲覧数[496] 良い投票[0] 悪い投票[0]

【1回裏】


冴木が左打席に入った。



天堂寺がゆっくりと振りかぶって投げた。



ズバーン!!



主審『ストライ〜ク!』


天堂寺渾身のストレートがど真ん中に決まり1ストライクをとった。



続く2球目。



!!!


コン…。



セーフティ!!



リュウヤ『チッ…』



不意をつかれたリュウヤはスタート遅れた…



塁審『セーフ!!』



冴木も足が速かった。



無死1塁。



カズマ『サード切り替えてこう!ノーアウトランナー1塁!内野ゲッツーな!外野3つ!』


捕手のカズマが声を掛けた。



続く相手2番は辻村。



右打席に入った辻村はやや身長が低め。うちのユウ君と同じような感じだった…



リュウヤ『ショート行くぞ!』


リュウヤが言った。



俺は
『OK!ゲッツー?!』

と応えた。



初球。



タク『走った!!』


冴木がスタートを切った。


辻村はサードにプッシュ気味にバントをした。



カズマ『サード!!』



サードのリュウヤが今度はいいダッシュを見せた。



塁審『アウトっ!』



よしっ!これで1ナウト。

…と思った瞬間だった…


俺の前を冴木が通り過ぎた…


しまった…



カズマ『タク!3つ!!』



俺は急いでサードのベースカバーに入ったが、間に合わなかった…



守備の穴を突いた完璧なバント&ランだった…



リュウヤ『ベースカバー忘れんな!基本だろ!』



リュウヤが少し強い口調で言った。



俺は
『おう…』


と小声でいった。



…とにかく1ナウトランナー3塁だ。



カズマ『1ナウト。ランナー3塁。内野は、1点いいから(アウト)1つ取ろう。外野タッチアップ警戒!』



藤城内野陣は前進守備はせずにアウト1つとる選択をした。



さぁ、ここから相手の強力クリーンナップを迎える…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 SETTARMEN 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ