―スィークレット・カムパニー―\r
建物内に入った俺達は、藻先生の机の上に手紙が置いてあることに気づいた。
「藻先生、この手紙」
怜が、手紙を手に取り藻に渡した。
「この手紙は・・・―――」
「えっ・・・?どうしたんですか?」
「この手紙は、前に龍華に届いてた手紙と同じものだ」
「え・・・、じゃあディーカからってことですか」
「あぁ、そうだ」
と、言って藻は手紙の内容に目をおとした。
『リイバー諸君
夢玉は、そろった。
もう、君達の仲間を捕らえておく必要は無くなった。
君達の仲間の龍華を処刑としよう。
この世の最後を目に焼き付けておくがいい。 』
「龍華を・・・処刑。だって・・・?」
「そ、そんな」
「処刑って・・・、じゃあ何のためにディーカは龍華さんを?」
「たぶん、夢玉のありかを言わせるために・・・」
藻が、手紙を強く握る。
「早く・・・、助けに行かないと」
啓吾が言う。
「そうだね。じゃあ、古田裁判官に連絡するから、君達は準備をしててくれ」
「はい」「はい」
こうして、俺達のミッションが始まった。
この世を奴らのものにしないために・・・。
そして、仲間の命を救うために・・・―――。