屋上に着くと、景色が良い場所に向かう。
ここは先生にバレない
オレとシュンタの特等席だ。
「ここに来んの、久々だなぁ〜?」
オレはゴロンと寝っころがる。
「だなぁ〜中1時良く来たなぁ〜授業サボって」
思い出を振り替える。
「そうそう〜先生キレてさぁ〜長時間、正座させられたな?」
「あぁ〜されたされた。きつかったわ〜」
2年に入ってから、
ほとんど来ていない。
「お前いつだっけ?大竹好きになったの?」
シュンタのいきなりの質問。
「えっ?中1の係り会」
シュンタがマジ顔になった。
「そうだったな。オレに相談して来たもんな!あれだけ、タツヤが一筋になるなんて思ってなかった。タツヤ大竹好きになってから変わったな!」
シュンタは清々しく言う。
確かに、俺は変わった。
大竹に出逢ってから、
好きなる事をマジになった。
オレは数人の女子と付き合い別れた。
密かに「タラシ」と呼ばれている。
大竹は違うんだ。
オレの心を動かしたんだ。
「タツヤ?大竹が大事か?」
風が俺を横切る。
「ぁあ!!好きだ!!!」
俺は体を起こして、
景色を眺める。
「守ってやれるな?」
シュンタは真剣に言う。
「もちろん。部活より大事だ!ズッと守るよ!」
「そっかぁ〜タツヤ?お前、マジ変わったな?」
何だよシュンタ?少し泣いたか?
何で泣くんだよ?
お前…
「何処までイイヤツなんだよシュンタ!」
シュンタ?オレマジ大竹を愛しく想えたんだ。
モチロン、守りたいと。
神様?居るんだったら。
オレと大竹を幸せにして下さい!
「あっ!そうそう!オレとココロで決めたんだけどよ!ダブルデートしようぜ!」
「おっ!良いよ!いつ?」
「日曜日だよ!」
「OK〜」
オレは、子供みたいにはしゃいだ。
一方、教室のヒロとココロは………………。
「遅いな〜」と膨れる自分。
私はココロに手紙を書いた。