「そして?」
麻里は震える声で聞いた。
「そして、兵士達は男に理由を聞いた。でも男は幾ら叩かれても言わなかった。すると、兵士達はその男の7歳の娘を逆さ吊りにし、太い鞭で叩こうとした時、男は口を割った。でも兵士達は娘を鞭で叩き殺すと、妻も男の目の前で殺した。男は泣き叫び、兵士達はそれを見て笑っていた。そして男は最後に殺された」
「酷い…」
「えぇ、酷過ぎる…。だから私は麻里に言ったの。あいつらに殺されるより自分の娘に殺される方が良いから」
「でも出来ない、嫌だ」
「じゃあもうそんな事言わずに私と2人でこれからも此処で暮らそ」
「………うん」